免疫のご相談


免疫とは

「免疫が弱る」という言葉をよく耳にします。この「免疫が弱る」とはいったいどういう意味でしょうか。我々人間には、異物の侵入を防いだり、侵入した異物を除去する「防御の仕組み」があります。この防御の仕組みには、病原体や有害物質などの異物が体内に侵入するのを防ぐ仕組みと、 体内に侵入した異物を体から排除する仕組みがあります。免疫が弱るというのは、「異物を体から排除する力が弱る」ということとされています。


免疫が弱い方のお悩み

免疫が弱いと、病気や感染症に対して弱くなり、健康面だけでなく精神面にも影響を及ぼすことがあります。

 

<感染症>
免疫が弱い人が直面する悩みの一つは、頻繁に病気や感染症にかかりやすいことです。例えば、風邪やインフルエンザなどの一般的な病気にかかりやすくなり、回復に時間がかかることがあります。また、免疫が弱いと、細菌やウイルスに対する防御力が低下し、感染症にかかりやすくなるため、日常生活でのリスクが高まります。

 

<アレルギー>
次に、免疫が弱い人は、アレルギーや過敏反応による症状に悩まされることがあります。花粉症や食物アレルギーなど、免疫反応が過剰に起こることで、アレルギーの症状が現れることがあります。これにより、くしゃみや鼻水、皮膚のかゆみなどの症状が繰り返し現れ、日常生活に支障をきたすことがあります。

 

<ストレス>
ストレスや疲労による影響を受けやすいことも悩みの一つです。ストレスや疲労は免疫機能を低下させると考えられ、免疫が弱い人ほどストレスや疲労による影響を受けやすく、体調不良や病気にかかりやすい状態になると言われています。日常生活や仕事、学業においてストレスや疲労による負担が増え、心身の健康に影響を及ぼすことがあります。


腸内環境を整える

「免疫が弱ると風邪を引きやすい」と言われますが、これは、ウィルスなどを排除する力が弱くなり、体調を崩すことを表します。では、免疫力をケアする為に大事なことはなんでしょうか。

 

いくつかある中でも特に大事なことは、「腸内環境を整える」ということ。摂取したものは体に必要なものだけではなく、我々にとって必要ではない、悪さをするものも含まれています。腸内環境が乱れていると、本来必要としない毒素やウィルスなどが体内に侵入すると言われています。


発酵食品や食物繊維などをバランスよく摂る

腸には免疫細胞が最も多く集まっています。免疫に関係する細胞などの半分以上(約7割)は消化管にあると言われています。研究機関や報告によると、「腸内環境を整えることが、免疫細胞を応援し、免疫力に繋がる」と言われています。

 

偏った食生活や不規則な生活習慣は腸に悪影響を及ぼします。発酵食品や食物繊維などをバランス良く積極的に摂取することが重要です。免疫力が高ければウイルスや細菌などにいち早く対応することができ、健康維持につながります。


漢方という選択肢

西洋医学は、病気の原因を取り除くことや、症状を緩和することを重視すると言われています。症状がましになれば、体は楽になります。ですが、体本来の働きである体温の上昇や、異物を外に出す鼻水や咳を薬で抑え込んでしまうと、かえってつらい症状が長引いてしまうことがあると言われています。もちろん、つらい症状を早く楽にする為に必要なことではありますが、薬で抑え込むことで、ウィルスなどが長く居座ってしまうことも考えられます。

 

漢方が代表される東洋医学の世界では、西洋医学とは対照的に「免疫力」を重視します。東洋医学の知見とデータを元に、ご自身の免疫力をケアすることで症状の緩和を目指していきます。